●当店のシャーシダイナモ測定は
当店のシャーシダイナモ測定は、シングルローラー方式の物を使用しているので、タイヤの接地面積が実走行時とより近く設定されています。タイヤとローラー間のロスが少なく、従来の2ローラー方式と比べると、より実際の走行時に近い状態での測定が可能です。つまり当店では、データの補正は気温・気圧等の環境補正のみの最小限にとどめ、なるべく計測したままの駆動輪出力をデータとして出力させていただいているのです。
それに加えタイヤからクラッチまでの駆動損失分を測定し、それを上記駆動輪出力データに上乗せすることでエンジン単体出力を算出、データとして出力しています。ただし、あくまでも計算値なので当店では参考値とさせていただいています。オートマチックトランスミッションの車では、ロス分の正確な測定が構造上不可能なので、ロス分の測定は行っていませんのでご了承ください。一部の他店のシャーシダイナモでは、駆動ロス分と環境補正に加えてタイヤとローラー間のスリップによる伝達ロスと想定される分も算出し、それを馬力損失分として実際計測した駆動輪出力馬力に上乗せ補正し、それをエンジン軸出力馬力と仮定してデータ出力している所もあります。
車はエンジン単体が走っているのではなく、パワーが伝えられなければ走らないので、わざわざ不確定要素の高いエンジン出力馬力を算出するより、駆動ロスを含む実走行状態で車がどれほどのパワーを路面に伝えられるか、という駆動輪出力のほうが、より現実的なデータであると当店は考えています。そのため、当店のデータには車のエンジンから駆動系までのトータルコンディションがシンプルなグラフとして出力されており、ご理解頂きやすいと思います。
ただ実走行と比べると風量が違いすぎ、簡易式の設備の冷却ファン程度ではエンジンや駆動系の冷却が追い付かず熱ダレしてしまったり、また、走行時のような空気抵抗もなく、ローラー負荷についてもアスファルト上における走行抵抗と比較すると多少なりの差が出ます。よって、厳密には完全な実馬力とは言えないので、あくまで目安ということをご承知ください。
もう一つ付け加えると、自分の車の数値データが「あっちのお店で測定したのとこっちのお店で測定したのと違う」という経験をされた方もいると思います。これには測定時の環境の違い(気温・気圧等)が少なからずあるもので、気温で5度の差があると、車によっては10馬力ぐらいの差になってしまうときもあります。これを最小限に抑えるため、環境に対する補正をかけます。これは測定したデータの数値に対して、気温・気圧・湿度などを一定の値に換算して補正済みデータとして出力するのですが、この数値は世界各国で色々な規格があります。代表的なところでは、日本のJIS・アメリカのSAE・ヨーロッパのDIN
等です。
当店の機械がアメリカ製なので、アメリカの工業規格であるSAEで補正しています。どの規格の数値に補正するか、これが各店によってまちまちになってしまっているのが現状です。
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